アストロスケール、三菱重工と軌道上デブリ除去に関するMOUを締結 宇宙の持続利用を目指し、環境改善のための協議を開始
持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(以下、宇宙ごみ、デブリ)除去サービスを含む軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングスの子会社で人工衛星の製造・開発を担う株式会社アストロスケール(本社:東京都墨田区、代表取締役 小山貴義、以下「アストロスケール」)は、三菱重工業株式会社 (本社:東京都千代田区、取締役社長泉澤 清次、以下「三菱重工」)と、軌道上のデブリ除去に係る技術協力におけるMOU(覚書)を締結いたしました。
本MOUは、アストロスケールのデブリ除去を含む軌道上サービスと、ロケット打上げ輸送サービス提供者として多くの実績を有する三菱重工のそれぞれの強みを活かし、宇宙の持続可能性(スペースサステナビリティー)へ貢献するために、デブリ除去に係る共同開発や協議、その他宇宙の環境改善に向けた様々な可能性についての協議を進めるものです。アストロスケールは、今回のMOU締結を機に、デブリ除去技術実証衛星「ELSA-d(エルサディー)」等の技術実証に加え、国内外における複数の民間企業や団体・行政機関と協議のさらなる深化を図り、ビジネスモデルの確立、法規制に引き続き取り組んでまいります。
アストロスケール代表取締役の小山貴義は、以下のように述べています。
「打上げ輸送サービスを提供する三菱重工と、デブリ除去に関して具体的に協議できることを大変嬉しく思います。宇宙の持続利用を実現するためには、軌道上に残存するデブリの除去・低減策を講じることが非常に重要です。デブリ問題を事業の核とするアストロスケールにとって、軌道上実証で得られる知見やノウハウを糧に技術で先行し、さらに市場を拡大することで宇宙環境の改善に努めてまいります。」
創業以来、デブリの除去・軌道上サービスの定常化を目指し取り組んできたアストロスケールは、今年3月にRPO技術※1 実証の先がけとなるELSA-dの打上げ・軌道投入に成功し、軌道上での実証実験を控えています。先月英国コーンウォールで開催されたG7では、首脳コミュニケにおいて、安全で持続可能な宇宙利用にG7首脳がコミットするなど、世界でも優先課題としてデブリの低減・除去をはじめとした具体的な取り組みが求められています。
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