
軌道上サービスへの関心の高まりを受けアストロスケール本社に高市総理大臣と仏国のマクロン大統領が公式訪問
持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ)除去を含む軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングス(以下、アストロスケール)の仏国子会社であるAstroscale France SAS(以下、アストロスケールフランス)と、フランスでマルチ軌道・マルチミッション対応衛星の設計・製造・運用を手がけるExotrailはこの度、衛星の軌道離脱ミッションを開発する契約を締結し、宇宙の持続可能性(スペースサステナビリティ)に向けた日本・フランスの連携を前進させました。
この取り組みでは、軌道上サービスに関する日本での実績とフランスの専門的知見を集結させ、地球低軌道(LEO)から役目を終えた衛星を安全に除去する技術を2030年までに開発します。両社は既存の協業関係を基盤に、宇宙空間での機動性、RPO(接近・捕獲)、運用終了時の処理の技術を組み合わせます。
また本契約の締結は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領と高市早苗総理大臣らが東京都墨田区内にあるアストロスケール本社を公式訪問した機会にあわせて行われました。本訪問は、軌道上サービスに関して国際的な民間企業が果たす役割を示すとともに、各国の宇宙能力強化に寄与する連携の象徴となりました。

(写真提供:内閣広報室)
エマニュエル・マクロン大統領のコメント
「アストロスケールフランスとExotrailとの本契約は、宇宙分野のイノベーションを支えるために、フランスと日本がそれぞれの産業および技術的強みを活用できることを示すものです。両国は協力を通じて、21世紀の宇宙経済を支える軌道上サービスの発展をともに前進させていきます。」

(写真提供:内閣広報室)
アストロスケールフランス マネージングディレクター、フィリップ・ブラットのコメント
「本契約は、国境を越えた官民連携が、宇宙を安全かつ持続可能に管理するために必要な解決策を生み出せることを示しています。実現可能で拡張性のある軌道上サービス産業を構築するためには、産業界および国家間の協力が不可欠です。」
訪問中、アストロスケールは今後予定しているミッションの概要や、これまでに軌道上で実証してきたRPOおよび観測に関する技術について説明しました。あわせて、パリおよびトゥールーズを拠点とするフランスでの事業展開や、国家投資計画「フランス2030」をはじめとするフランスおよび欧州の宇宙政策・産業戦略を支えるための拡大計画についても意見交換が行われました。軌道上サービス能力をフランス国内に根付かせることで、Exotrailとの本契約は戦略的技術の加速、フランスの産業基盤の強化、そして軌道上サービスおよびデブリ対策における欧州エコシステムの構築に貢献することが期待されます。
Exotrail CEO、ジャン=リュック・マリア氏のコメント
「本パートナーシップは、日本とフランスの双方におけるアストロスケールの技術・知見を基盤とするものであり、『フランス2030』を通じた政府によるExotrailへのご支援を改めて示すものです。アストロスケールと協業できることを大変嬉しく思っており、商業オペレーターのニーズへの対応に加え、戦略的かつ国家主権に関わる取り組みに資する能力のさらなる強化を目指してまいります。」
アストロスケールのフランスでの事業拡大は、宇宙の安全かつ持続可能な発展を支える、革新的で拡張性のある軌道上サービスソリューションを提供するという同社の強いコミットメントを示すものです。日本、英国、米国、フランス、イスラエルに拠点を持つアストロスケールは、各国の取り組みを結び付け、循環型宇宙経済の可能性を引き出すと同時に、宇宙インフラの安全性とレジリエンスの強化に貢献しています。



