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エアバスがアストロスケール第二世代ドッキングプレートの導入を決定

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持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ、以下、デブリ)除去を含む軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングス(本社:東京都墨田区、代表取締役社長兼CEO 岡田光信)の英国子会社であるAstroscale Ltd.(以下、アストロスケール英国)はこの度、Airbus Defence and Space社より第二世代ドッキングプレートのオーダーを受注しましたことをお知らせいたします。100個以上の大型オーダーは今回が初めてであり、宇宙の循環型経済を実現するためのアストロスケールの革新的なソリューションが宇宙産業で認められた大きな契約となります。

スペースデブリは運用中の衛星のみならず宇宙全体の安全性を脅かす現在進行形の問題で、責任ある衛星の運用がグローバルに求められています。この課題のソリューションの一つとしてアストロスケールが提供するのが、軌道上サービスおよび運用終了後の捕獲を可能にするドッキングプレートです。国際的なベスト・プラクティスに沿ったドッキングプレートを打ち上げ前の衛星に搭載することで、宇宙の持続可能性を実現する設計と運用を可能にします。

​アストロスケールのドッキングプレートは技術熟成度レベル(TRL)9で宇宙での運用実績があり、あり、他にも搭載されている衛星が今年中に複数打ち上げ予定ですが、今回のオーダーは宇宙業界の大手企業による初めての導入となります。アストロスケールのドッキングプレートを搭載することで、Airbus Defence and Space社は宇宙の持続可能性の実現にコミットし、衛星コンステレーションの運用の持続性を保証します。

ドッキングプレートはアストロスケールのミッションELSA-dやADRAS-Jにも搭載されており、放射線試験、紫外線試験、振動・衝撃試験などの厳しい品質試験を通過しています。宇宙空間での設計寿命は15年以上で、長期間に及ぶミッションに適した耐久性の高いソリューションです。また、ドッキングプレートは様々な衛星プラットフォームに簡単に搭載可能で、コンパクトなデザインながら強磁性のプレートが安全な捕獲を保証します。

さらに、ドッキングプレートはロボットアームや磁気機構など幅広い捕獲技術に対応可能であり、一つのサービスに縛られないように設計されています。アストロスケールが独自に開発した識別マーカにより得られる正確な光学データを使って、ランデブ・近傍運用(RPO)のリスクを下げることが可能です。

スペースデブリがもたらす課題が増えていく中で、アストロスケールのドッキングプレートは高度な技術と実用的なデザインを兼ね備えた信頼度の高いソリューションとしてスペースサステナビリティの実現を支えます。

第二世代ドッキングプレートについてご興味がある方は https://ast-website-ecru.vercel.app/ja/docking-plate をご覧いただくか、salesDP@astroscale.com にご連絡ください。