
静止軌道上で2回の燃料補給運用を行い、ダイナミックな宇宙運用のための機動性と柔軟性のさらなる実現を目指します。
持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ、以下、デブリ)除去を含む軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングス(本社:東京都墨田区、代表取締役社長兼CEO 岡田光信)の米国子会社であるAstroscale U.S. Inc.(以下、アストロスケール米国)はこの度、米国宇宙軍(USSF)のために静止軌道にある米国国防省(DoD)衛星への燃料補給を2回行うことをお知らせいたします。このミッションは2026年夏に打ち上げ予定で、戦闘分野における民間の軌道上サービスの提供を実証するものとなります。

Astroscale U.S. Refuelerは、静止軌道上でヒドラジン燃料補給作業を行う初めての衛星であり、国防総省の宇宙船をサポートする初の軌道上燃料補給ミッションとなります。機動性を重視して設計された 300 キログラムのサービサー衛星は、再充填可能なヒドラジンタンクを搭載し、2 回の運用でクライアント衛星の燃料補給を行います。これにより、宇宙空間におけるクライアント、サービス衛星、補給所の燃料補給エコシステムを実現します。
このミッションは、スケーラブルな燃料補給サービスの宇宙実績を確立し、持続的な機動性を実現するための重要なステップとなります。アストロスケール米国は衛星バスの開発にSouthwest Research Institute (SwRI)、燃料補給インターフェースにOrbit Fabを選択しました。Astroscale U.S. Refueler は、成長する民間宇宙エコシステムの一部として、ダイナミックな運用とミッション計画、レジリエンス、応答性を可能にします。

本契約について
Space Enterprise Consortium (SpEC) Space Mobility and Logistics prototype project (23-05) に対する本SSCの契約変更は、Astroscale U.S. Refueler である APS-R を完全なミッション開発と運用実証に移行するためのスコープを含みます。SSCは、SpEC(Space Enterprise Consortium)を通じて補給、輸送、サービスおよびデブリ軽減を含む宇宙空間での技術を加速するためにSML Request for Prototype Proposalを公開しました。